スリーポイントはいつから?歴史と背景、カテゴリ毎のスリーポイントラインの違いを解説

スリーポイントシュートルール
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現代のバスケットボールでは、欠かせないものとなった「スリーポイント(3P)シュート」。しかし、このスリーポイントはバスケットボールという競技が誕生したときには、存在しないルールでした。

そこで、今回は、スリーポイントシュートができた背景と歴史、スリーポイントラインの改正、各リーグでのスリーポイントラインの違いをご紹介します。

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スリーポイントはいつから設定された?

スリーポイントシュート

冒頭でも記載しましたが、スリーポイントは、現在のバスケットボールではすっかり定番となっていますが、元々あったものではなく、バスケが世界へ広がるタイミングなどで導入されたルールです。

スリーポイントの誕生

バスケのルールとして、初めて公式にスリーポイントを導入したのがNBAでした。

NBAの1979-80年シーズンに初めてコートにスリーポイントラインが引かれ、1点・2点しかなかったバスケの世界に、3点という得点が誕生した瞬間でした。NBAが初めに導入し、国際ルールは後から追うようにルールを改正し、国際ルールでのスリーポイントの登場は、1985年でした。

導入当時のスリーポイントラインは、リングから6.25mでした。

スリーポイント誕生の背景

ゴールしたで圧倒的な存在感を誇ったチェンバレン

画像出典:http://goemonpetacats.com/wilt_chamberlain/

スリーポイントが誕生する前のバスケットボールというのは、当たり前ですが、フリースローかフィールドゴール(2点)の2択しか選択肢がなく、フリースローはファウルを受けなければ得ることができないため、3秒ルールがあるとはいえ、「ゴールに出来るだけ近く」というのが圧倒的に有利になっており、ゴールの近くでプレイし、身長の大きなセンタープレイヤーの全盛期でした。

しかし、これでは身長のある選手だけが得をするスポーツにもなってしまいますし、試合を見ていても、ゴールの近く以外ではそこまで激しい攻防が見られず単調な試合が続くようになってしまったため、小さな選手でも活躍できるルールかつエキサイティングにするという方向性でスリーポイントがルールに設定されました。

スリーポイントの影響

スリーポイントがルールで設定された頃から、NBAが世界中で人気を得るようになり、世界中で見れば、やはり大きい人よりも小柄な人たちの方が多いため、スリーポイントという生きる道を与えられた小柄な選手たちがバスケットボールに参入してきて、さらに人気なスポーツとなっていきました。

また、スリーポイントが登場した頃のNBAは、マジック VS バード という人気スター選手が活躍していた時代でもあり、特にバードはスリーポイントがなければ、あれほどの人気にはならなかった選手です。そういう意味でも、バスケットボールの発展に大きな影響をもたらしたルールと言えるでしょう。

飛び道具からファーストセレクションに

スリーポイントシュートが誕生し、35〜40年たった2021年現在、スリーポイントシュートは単なる「飛び道具」という選択肢から、攻撃で最初に狙う「ファーストセレクション」になりつつあります。

NBAでは、ゴールデンステイト・ウォリアーズをはじめ、解散になってしまいましたがヒューストン・ロケッツなど、従来のバスケットボールでは定石だった「優秀なビッグマン」に頼るのではなく、あえて小さな選手を揃えて機動力と高確率なスリーポイントシュートで勝ち進むチームが現れました

2020東京オリンピックでは、同じような戦術で日本代表女子がオリンピックの決勝戦まで勝ち上がったのは記憶に新しいでしょう。

この戦術は、「1回の攻撃での得点効率」を統計的に考えた場合に導き出されたもので、2Pシュートは高確率でも55%くらい。3Pシュートは優秀なシューターであれば、40%を超えるということで、同じ回数攻撃をできれば、3Pシュートを放った方が得点が多いということになるのです

こういった背景があり、2020年代のバスケットボールでは、スリーポイントシュートが放てない(30%に満たないような)選手は評価が低くなる傾向があり、より一層スリーポイントシュートのファーストセレクション化が進んでいく流れとなっています。

ルール改正

スリーポイントは、登場からずっと同じルールで存在しているわけではなく、2011年にルール改正が行われました。
改正が行われたのは、スリーポイントラインの「リングまでの距離」で、50cm遠くなり、2011年からは、6.25mから6.75m伸びることになりました。

ルール改正の理由

ルール改正の理由は、それまでスリーポイントがなかった時代に2点しかないことで「単調」な試合内容になってしまったのと同じで、スリーポイントが登場したことで、通常のフィールドゴール(2点)よりもスリーポイントを乱発した方が得点を取れるというチームが続出してきたため、逆に単調になってしまったため、エキサイティングなゲームに戻すために、スリーポイントシュートの難易度を上げる目的があったためです。

リーグ毎のスリーポイントラインの違い

ここまでは、スリーポイントの歴史を振り返ってきましたが、実は、リーグによってスリーポイントラインの距離が少し違うというのをご存知でしょうか。

国際ルール(FIBA)

国際ルールのスリーポイントラインは、ここまで記載してきた、6.75mです。日本国内は、ほぼ全ての公式リーグがこれを採用しています。

アメリカ大学バスケ(NCAA)

アメリカの大学バスケのリーグであるNCAAは、実は国際ルールよりも近い距離のスリーポイントラインを採用しており、約6.3mの距離です。

これは現在の国際ルールよりも近いのですが、国際ルールのスリーポイントラインが伸ばされる前までは、さらに近く、スリーポイントラインがフリースローエリアの円にくっついているという状態でした。しかし、2020年からスリーポイントラインを国際ルールと同じ距離に統一するという発表を出しており、この歪みは解消されそうです。

NBA

名実ともに世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAは、国際ルールよりも遠い、7.24mというスリーポイントラインを導入しています

実は、たった3シーズンだけ、現在の国際ルールに近い距離にルール変更が為されたことがあるのですが、スリーポイントをみんなが決めまくってしまったため、スリーポイントを7.24mに戻したという歴史があります。

しかし、実はスリーポイント全盛期の現在のリーグ全体での成功率は、スリーポイントラインの距離を近くした3シーズンの平均とほぼ同じとなっており、選手たちのレベルアップと、レベルの違いを思い知る結果となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
スリーポイントラインは、バスケットボールの歴史を変えたルールと言っても差し支えないと思います。
スリーポイントラインができなれば、これだけバスケットボールが人気になることもなかったかもしれません。
豆知識として、スリーポイントラインは「いつからできたのか?」「なんでできたのか?」を覚えておくと、今後のバスケ観戦で面白くなるでしょう。

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