世界最高峰のバスケリーグであるNBAは、選手の平均身長は約2m。
日本人男性の平均身長が170cm強であることを考えると、圧倒的に「大きな人たち」の集まりです。
バスケは身長が高い方が圧倒的に有利なスポーツですので、当たり前ではありますが、その中でも一際小さい選手が活躍していることがあるのも事実です。
そこで今回は、NBAでプレイした低身長選手の代表格5選をご紹介します。
NBAの低身長とはどれくらい?
まずは、NBAの平均身長と低身長の基準について触れておきましょう。
NBAの平均身長
NBAの平均数値を見るのに便利なサイトが(https://www.basketball-reference.com/leagues/NBA_stats_per_game.html)ですが、こちらのサイトによると、2020-21シーズンの平均身長は6-6ft(6.6フィート)とのことです。1フィートが30.48cmのため約201cmがNBAの平均身長となります。
ちなみに、このNBAの平均身長は年々少しずつ上がっており、1951-52シーズンには、6-4ft( ≒ 193cm)であったことを考えると、50年で平均身長が8cmほど向上していることがわかります。
NBA史上最低身長選手
NBA史上最低身長選手は、マグジーボークスです。身長160cmながら多くのチームを渡り歩きました。
詳細は後述しますが、NBA史上最高身長選手と言われている、マヌート・ボルとチームメイトだったことで、NBA史上最高身長差のデュオとしても有名です。
平均身長と最低身長から考える低身長
NBAの平均身長が約200cm、史上最低身長が160cmと40cmの差があります。
NBAのガードポジションの平均身長が190cm台に届いていることからも、
NBAの世界での低身長は「180cm以下」と言えると思います。
NBA低身長選手の代表格5選
では、NBAの低身長選手の歴代の代表格と呼べる選手5選をご紹介します。
マグジー・ボークス
マグジー・ボークスは身長160cmで登録されていた選手で、NBA史上最低身長の選手として知られています。
ディフェンスの穴となることが多いため、4つチームを渡り歩くジャーニーマンとしてプレイすることが多くなりましたが、ドラフトでは12位で指名され、合計でNBA14シーズンを戦い抜いた選手です。
ちなみに、「マグジー」は愛称で、本名はタイロン・カーティス・ボーグスと言います。とある映画に登場する人物が「マグジー」という名前で、その人物に似ていたことから呼ばれ始め、本人もそれを気に入ったために「マグジー」を名乗り始めたと言われています。
アール・ボイキンス
アール・ボイキンスは身長165cmで、マグジー・ボークスに次いでNBAの歴史上2番目に身長の低い選手とされています。マグジー・ボークス以上に、ディフェンスでの穴となることを懸念されることが多く、12年のNBA選手生活で、11回(10チーム)の移籍を繰り返すこととなりました。
デンバー・ナゲッツ時代が全盛期であり、1試合で32得点を記録したこともあり、30得点以上を記録した史上最低身長の選手として記録されています。
スパッド・ウェブ
スパッド・ウェブは、身長170cmのPGの選手で、最も身長の小さなスラムダンクチャンピオンとして有名な選手です。チャンピオンになったスラムダンクコンテストでは、チームメイトのドミニク・ウィルキンスと戦って優勝したということでも非常に盛り上がりました。
170cmの身長ながら、垂直跳び117cmという異常なほどの跳躍力を持ってダンクを連発していました。シューズ契約をミズノとしており、当時の日本でも有名で、「小さかったら高く跳べ」のキャッチコピーは当時のバスケファンを震え立たせました。
ワッツ・ミサカ
ワッツ・ミサカは日系アメリカ人(両親ともに日本出身の移民)で、漢字では三阪 亙と書き、本名は「ミサカ ワタル」と読みます。
反日感情、反アジア感情の強い太平洋戦争前後のアメリカでバスケをプレイしていたという時代の状況、史上初めての非白人としてNBA選手となったという功績から、歴史的な価値のある選手としても語られることの多いプレイヤーです。
ちなみに、アメリカ人として語られるますが、NBA入りした時には日本国籍も保有していたと言われており、初の日本国籍NBA選手であったのでは?とも言われています。NBAでは輝かしい成績はありませんが、歴史上初のことが多い選手であり、日本人にゆかりのある選手です。
ネイト・ロビンソン
身長175cmでありながら、スラムダンクコンテストで3度優勝した超人選手です。
NBAだけでなく、アメリカンフットボールの最高峰であるNFLからもオファーが来るほどのアスリートで、実際に大学ではアメリカンフットボールの奨学生として入学したという経歴を持っています。
NBAで活躍していた全盛期には、当時のNBA最長身のヤオ・ミン(229cm)のダンクをブロックするなど、衝撃的なハイライトを生み出してきた選手です。
まとめ
ここまで見ていただいたように、バスケの最高峰の世界でもやはり身長が高い方が圧倒的に有利です。
しかし、日本人から見ても低身長の選手が活躍できないかというと、そうでもありません。
低身長でも活躍できる選手の特徴としては、
- 身体能力が高い
- 得点能力が秀でている
という2つの特徴があることが多いため、この記事を読んでいる低身長選手の方も、
この2つを磨けば、試合で活躍できることでしょう。
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