車いすバスケの車いすの値段はいくら?日常用と何が違う?

車椅子バスケ
スポンサーリンク

東京パラリンピックで快進撃を続ける車イスバスケ日本代表。男女ともに勝ち進む姿を見て、清々しい気持ちになった方も多いかもしれません。

しかし、パラリンピックのTV放映で初めて車イスバスケを見たという方もいらっしゃるでしょう。

中には、「車イスバスケをやってみたい!」と希望を持った方もいらっしゃるでしょう。もしかすると、いわゆる健常者の方でもやってみたくなった方がいるかもしれません

そこで気になるのが、「車いすバスケットボール用の車いすっていくら・・・?」ということです。

この記事では、車いすバスケットボール用の車いすの価格感と日常用との違い、そして車いすバスケを実際にやってみた感覚をご紹介します。

※サムネイル画像の出典:https://jwbf.gr.jp/national_team

スポンサーリンク

競技用車イスと日常用車イスの違い

Embed from Getty Images

車いすバスケットボールは、日本では「いすバス」と略されていますが、いすバスで使われる競技用の車いすには、日常用とさまざまな違いがあります。まずは違いについてご紹介したいと思います。

タイヤがハの字

いすバス用以外の競技用の車いすでもそうですが、タイヤが「ハの字」でついています。

病院や介護施設などで使用される通常の車いすは地面と垂直になるようにタイヤが設計されていますが、ここが大きな違いとなっています。パッと見でもわかる違いになっていますが、ハの字になっていることでより機敏な動きが可能になるとされています。

軽い

競技用の車いすは衝撃から守るために、頑丈に作られているだろうから、重いだろう・・・」そう考える方が多いようなのですが、病院などで使われる車いすよりも軽いと思えるくらいの軽さです。

アクセサリや選手によって少し大きさが違ったり、メーカーによっても若干重さが違うので、何キロというのは明確にお伝えできませんが、最初に持った時の感覚としては「衝撃を受ける軽さ」と言えるかもしれません。

ブレーキがない

通常使われる車いすには、タイヤを止めて停止ができる「ブレーキ」がついています。しかし、いすバスで使われる車いすには、このブレーキがついていません

競技中は手でタイヤやハンドリム(タイヤの外側についているリング)を使って止めることになり、ブレーキがついていると、接触の際などに意図しないブレーキがかかったりして危険なのと、そもそも競技中に使えないということからついていません。

ベルトがついている

車いすバスケは、非常に接触が多い競技であり、転がっているボールを拾ったり、片方のタイヤだけでバランスをとったり(ティルティング)などをするため、バランスを崩しやすいです。

そのため、車いす自体にシートベルトのようなベルトがついています。メーカーや体の大きさ、障がいの程度などによっても本数は違いますが、多くの場合複数のベルトがついており、それを用いて身体とクルマを固定します。

タイヤがすぐに取り外せる

日常で使う車いすは、タイヤ交換はそこまで頻繁にしませんが、いすバスの場合、激しい接触の際などにパンクしたりするため、試合中でも交換することがあります。

高頻度のタイヤ交換に対応するため、競技用の車イスは比較的簡単にタイヤ自体を取り外しできるようになっています。メーカーなどによっても、違いますが、ボタンワンタッチで取り外しができるタイプもあります

バンパーがついている

こちらも日常用車いすと大きく違う部分ですが、足を置くフットサポート(ステップ)と呼ばれる部分の前に、バンパーがついています

接触の多い競技から選手やクルマを守るためのものになっており、これによって激しい接触もそこまで怖がらずに行うことができるのです。

手押しハンドルがない

当たり前ですが、車いすバスケ用の車いすは、誰かに車いすを押してもらって移動するということは想定されていません。

そのため、日常用や通常見かける車いすにはある、介助者が握るためのハンドルやグリップと呼ばれるものがありません。競技においてこれがついていると、邪魔で怪我の元となるという理由もあります。

アームサポート

ぱっと見ではあまり気がつきませんが、車いすバスケ用の車いすには、大抵の場合アームサポート(肘掛け)がありません。

ボールを持って、タイヤを動かして・・・と競技中には肘を置く必要がないことと、競技の邪魔になるためです。ただし、椅子とタイヤの間に、プレートのような壁のようなものもあるため、肘掛けに見えることがありますが、基本的には肘掛けではないと理解しましょう。

車いすバスケットボール用の車いすを使った感想

Embed from Getty Images

障がい者としてではなく、5,6度体験やリハビリで車いすバスケットボールをプレイしたことがありますので、その際の感想をご紹介させていただきます。

スピードが怖い

車いすバスケットボール用に作られたクルマは先述したように機敏に動くように作られており、タイヤを動かせば、非常に速いスピードが出ます。

爽快ではあるのですが、初心者が初めてスピードを出すと、非常に怖さを感じると思います。

健常者や両足でたった高さで通常生活をしている人にとっては、より地面に近い視点で、ほぼ身体が丸出しの状態で、走ったりするのと同じかそれ以上のスピードが出るため、なんとも言えない恐怖感を感じるのです。

体重移動だけでも方向が変わる

日常生活の車椅子に乗ったことがある方なら理解できるかもしれませんが、通常生活で使われる車いすは、方向転換などはそこまで向いていない乗り物で、タイヤを使った方向転換をしていくことになります。

競技用の車いすもタイヤでの方向転換がメインになるのですが、車体全体が軽い分、人間の重心をずらすだけでも方向がちゃんと変わります。この方向転換のしやすさは、乗り慣れてくると非常に快適に感じるでしょう。

手がめちゃくちゃ痛い

車いすバスケを始めるとあるあるらしいのですが、タイヤやハンドリムを自分の手で止めることになりますが、思いきりスピードを出してからストップしようとすると、手が擦れて非常に痛みが出ます。

イメージで言えば、ジャージを着て体育館でスライディングした時の膝の擦れ方に似ているかと思います。

そして、その手でボールを扱わなければなりません。

初心者への洗礼のようなものなので、ある程度耐えるしかありませんが、何年も車いすバスケをプレイしている選手のことを、「本当にすごい」と感じる瞬間でもあるでしょう。テーピングで手をガードしている選手も多いです。

足元にドリブルできない

車いすではなくて、通常のバスケをしたことがある人であれば、スピードを上げずに落ち着いている際のドリブルは「足元」に目掛けてつくことが癖になっていると思います

その感覚でドリブルをすると、いすバスの場合「バンパー」があるため、キックボールの状態になり、上手くドリブルができないのです。

感覚としては、車いすを使わないバスケよりも、少し前めにドリブルをするというのがコツになります。

移動しながらボール扱うのが難しすぎる

車いすバスケの場合、移動も手で行い、ボールを扱うのももちろん手でやることになります。

これがめちゃくちゃ難しいです。

慣れればなんともないのでしょうが、ディフェンスをかわして、パスをしようと思っても、ボールを保持する、ディフェンスをかわすように移動、ボールを持ってパスをするとなり、手が非常に忙しいのです。

ゴールが絶望的に遠く感じる

ゴールの高さは、通常のバスケと変わらず、3.05mの高さにあります。

通常の場合、立ってゴールを見たとしても、非常に高く感じる高さですが、車いすに座ると世界が一変し、「本当に届くのだろうか・・・」と不安になる程、ゴールが遠く感じます

転がっているボールを拾うのが難しい

バスケという競技では、ボールが床に転がるということがありますが、椅子に座って床に近いはずなのに、ベルトで固定されている+体重移動で少し椅子が動いてしまうので、非常にボールが拾いにくいです。

自分の体をクルマの車体の幅、そして自分の腕の長さを駆使しても、なかなかボールが触れないのです。ゴールも遠く感じ、床も遠く感じるという不思議な感覚に襲われます

バランスを崩しやすい

日常使いの車いすと比べ、動きやすく作られている分、先述したように体重移動だけでも動くため、逆にバランスをとるのが難しいことが多いです。

まっすぐ進んでいるように見えて、曲がってしまっていたり、ボールを取ろうとして転んだりと初心者というレベルを超えるまではなかなか大変です。

めっちゃ楽しい

痛いし、転ぶこともありますが、通常の車いすと違って臨場感やスピード感があって非常に「楽しさ」と「爽快感」を感じます。

マイナス面が何個も並んでいましたが、総じて「めちゃくちゃ楽しい」です。

車いすバスケ用の車いすの価格感

この記事の本題である、車いすバスケ用の車いすは結局どれくらいの値段なのかということについてご紹介します。

ガチガチの競技用であれば、10万円台後半〜30万円くらいするのが相場感となっています。

  • 株式会社ミキ
  • 株式会社松永製作所
  • 株式会社オーエックスエンジニアリング

などが車いすメーカーとして有名と言えるかもしれません。

もちろん、メーカーや製品のランクにもよりますが、より安全で競技用に設計されたものとなると高価になることが多いです。また、日本代表選手などが使っているモデルですと、特注品も少なくないようです。

そんなに高い金額は出せない・・・という方にも安心できるのが、カドクラ車椅子が提供している「ダンク」というモデルのスポーツ用車椅子です。

車いすバスケットボール用車いすダンク

このモデルは、高価すぎて手が出せない!という人ように作られたもので、入門〜中級者あたりまで使える形とされています。

レビューを見ても、安くて心配だったが問題なく使えたというコメントも多くあるため、とりあえず車いすバスケを始めてみたい!と思った場合には、こちらのモデルを購入すると、お財布に優しいと思います。

カドクラのダンクの詳細

車いすバスケを体験してみたい!

車いすバスケを始めたい!車いすの値段も手が届きそう・・・と思ったとしても、「じゃあどこでやってるの?」というのが素朴な疑問でしょう。

車いすバスケットボール協会のサイトでは、加盟しているチームが掲載されており、チームの連絡先などがわかる場合があります。こういったところに連絡をして、まずは体験や見学をさせてもらうと良いと思います。

車いすバスケットボールを始める方は、障がいを保たれている方であるため、「自分にもできるのだろうか・・・」と大抵の方は見学から始められるようですので、結構すんなりと受け入れてもらえることもあるようです。

また、チームによってはスペアのバスケ用の車いすを持っている場合もあり、競技用の車いすに乗って体験させてもらうことも場合によってはできるかもしれません。

車いすバスケットボールの認知を広めようと、「いすバスプロジェクト」なるものを展開しており、車いすバスケットボールの体験会などを各地で行なっているようですし、学校関係者などであれば、授業の一環として依頼することも可能なようですので、ぜひ車いすバスケットボール協会のサイトを見てみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

車いすバスケットボール用の車いすについて、ある程度理解いただけたかと思います。

はっきりいって、競技用の車いすは安くありません。通常の車いすよりも高価でしょう。

しかし、車いすバスケットボールにしかない爽快感や楽しさが確実にあります。

もし、ここまで読んだあなたが車いすバスケをやることがなかったとしても、
通常のバスケとは違った楽しさがありますので、ぜひ観戦に出かけてみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました