バスケで試合形式の練習をしたり、ある程度レベルの高い試合を観戦していると、
選手やコーチたちから「スイッチ!」と言う言葉が飛び交います。
初心者にはなかなか理解ができないかもしれませんので、今回は、バスケ用語である「スイッチ」について、意味だけではなく、よく起こるパターンや対義語などをご紹介します。
バスケ用語「スイッチ」の意味
早速ですが、「スイッチ」の意味についてご紹介していきます。
バスケ用語での「スイッチ」は、英語では「switch」と書き、単語を直訳すると「交代する、交換する」と言う意味になります。これが転じてバスケの世界では、「スイッチ」=「マークマンを交代する」という意味で使われます。
ディフェンス(守備側)で守っている際に、チームメイトとのコミュニケーションの言葉として用いられます。
スイッチがよく起こるパターン
スイッチの99%は、オフェンス側がスクリーンプレイを仕掛けた場合に起こります。
スクリーンが仕掛けられると、ほぼ確実にズレを生み出されるため、そのズレをいち早く修正するためにスイッチが使われます。
しかし、チームのルールとしてスイッチはしないというチームもあり、そういったチームはスイッチではなく、ドロップなどの別の方法でスクリーンに対応します。
また、スクリーン以外には、慢性的にミスマッチになっているような場合には、マークマンをスイッチするということも行われますが、こういったパターンはそこまで多くはありません。
スイッチの使い方と対義語
「スイッチ」の言葉としての使い方としては、一番多いパターンは、「スイッチ!」と試合中に叫ぶことで、チームメイトとコミュニケーションをとり、チームとしてディフェンスを成功させるために使われます。
また、「スイッチをする」など、マークマンを交代するプレイを指す名詞としても使われ、相手の戦術を読んだり、自分たちのチームの決まり事や戦術を構築する際に使われます。
対義語や類義語
ファイトオーバー
日本のバスケ界では、スイッチを起こすタイミングでの別の対策として、ファイトオーバーがよく使われます。
スイッチが、マークマンを交代するのに対し、ファイトオーバーは、頑張ってスクリーンとボールマン(ユーザー)の間に入って、ついていくことを指していますが、世界的なトレンドとしてはあまり使われなくなってきています。
ドロップ
こちらは、スクリーンに対してファイトオーバーではなく、スクリーンの後ろを通ってマークマンについていく方法です。スイッチとは違い、マークマンの変更はしません。
ハードヘッジ
ハードヘッジは、スクリーナーのマークマンが、積極的にボールマン(ユーザー)を止めに入るディフェンスであり、一瞬スイッチのような形にはなるのですが、一瞬だけユーザーにプレッシャーをかけて、すぐに自分のマークマンに戻ることがスイッチとの違いです。
ハードヘッジは、よりボールにプレッシャーをかけることができますが、
スクリーナーとなった選手がフリーになるため、ハイリスクハイリターンに近い守り方になります。
ダブルチーム
スイッチではなく、スクリーナーに対して2人でプレッシャーをかけるパターンもあり、そういった際にはダブルチームになります。
ちなみにダブルチームは、ブリッツとも呼ばれます。
最後に
バスケ用語「スイッチ」の解説でした。
- マークマンをチェンジするディフェンスの用語
- スクリーンプレイを仕掛けられた時に発生
- チームによってはスイッチで対応しないパターンもある
これらの知識を元に、バスケを観ていくとさらにバスケの奥深さがわかることでしょう。
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