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スモールボールはどんなバスケ?実際の戦績はどうなの?

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戦略
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2010年代に一気に注目された、戦術が「スモールボール」。
あまりにも極端な戦術でもありましたが、一定の成功と限界が見えた戦術でもあります。

そこで今回は、そもそもスモールボールとはどんなもので、どのような結果になったのかをご紹介します。

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スモールボールとはどんな戦術?

スモールボールと呼ばれ始めたのは、2010年代後半の、ゴールデンステイト・ウォリアーズの王朝と呼べる全盛期の時代。

当時のウォリアーズは、スタメンで一番大きな身長の選手がケビン・デュラント(206cm登録)という、平均身長が2mのNBAにおいては非常に小さいラインナップで勝ち上がったために注目され、名付けられたものです。

バスケットボールは、身長の大きさが大きなアドバンテージになることが知られている中で、
極端に大きさを排除したメンバーを出す形になったため、大きな波紋を呼びました。

戦術の内容としては、小さい選手でラインナップを組むことによって、どこからでも3Pシュートを高確率で決められ、さらに運動量を多くすることでオフェンスを有利に進めることができるという概念から生まれた考え方で、インサイドでガッチリと構える選手がいないことで、選手の流動性が高まり、ディフェンスを混乱させることもできますし、40%以上の確率で3Pを決めることができれば、2Pを連発するよりも得点効率が高まるため、計算上は勝ちやすくなるといった戦術になります。

スモールボールの限界や結果

では、スモールボール自体がどんな結果になったのかというと2つの答えが見えてきました。

成功したスモールボール

スモールボールで大成功したのは、ゴールデンステイトウォリアーズです。
3連覇はなりませんでしたが、スモールボールをメインとした戦術で3回の優勝をもぎ取ることができました。

成功の要因としては、メインの選手の中に複数のポジションを守ることのできる選手が3人以上おり、サイズ不足を補うことができたことと、それら全ての選手がツーウェイプレイヤーであり、攻撃でも非常に貢献できることができたためと考えられますし、ベンチの層も厚かったため、選手が入れ替わってもある程度同じ動きができたということが挙げられます。

また、2021年に開催された東京オリンピックにて、日本女子バスケが史上初の銀メダルを獲得しましたが、大まかな狙いはゴールデンステイトウォリアーズと変わらず、激しいディフェンスと積極的な3P、そして効果的なリング付近での得点を重ねたため、身長が小さいにも関わらず上位に勝ち残ることができました。

成功しなかったスモールボール

スモールボールの限界が見えてしまったと言われているのが、ヒューストン・ロケッツです。

ジェームズハーデンを中心として、スタメンの2m超えの選手が1人しかいないという超スモールラインナップを形成。シーズンもプレイオフもある程度勝つことができましたが、プレイオフではゴールデンステイト・ウォリアーズに勝つことはできずに解散する形となりました。

上手くいかなかった要因としては、小ささを補えるほどのディフェンスができなかったこと、ウォリアーズほどの確率で3Pを決めきれなかったこと、1on1で打開できる選手が少なく、勝負どころで止めるべき選手が限定されていたことが挙げられています。

身長がない分の機動力によって、ディフェンスを錯乱させるのがスモールボールの戦術の一つでしたが、ボールをコントロールする選手が常に同じであったため、勝負どころになると抑える選手がわかってしまい、勝ちきれなかったと言われています。

このように、スモールボールは、ディフェンスと機動力が大きなポイントとなっており、それらを高いレベルで揃えることができたウォリアーズが成功し、それ以下に止まってしまったロケッツが微妙な結果となってしまったとされています。

実は昔からあったスモールボール

実は、スモールボールの概念自体は、2010年代に出てきたものではなく、少し前から存在していました。

2G3F

やはり、インサイドを担うビッグマンは、日本でも海外でも揃えることが難しいため、その代替案として、現在のスモールボールのようなシステムが使われており、「2G3F(2ガード,3フォワード)」と名前がつけられていました。

このシステムはインサイドプレイヤーはおらず、コントロールを2人で行い、点を3人で取るようなシステムであり、リバウンドは全員で頑張るというようなシステムでしたが、3Pがそこまで重要視されていなかった時代であったために、ビッグマンが所属している相手になかなか勝てないことが多かったシステムでもあります。

3G2F

こちらは、2G3Fの人数を入れ替えた形で、よりスピードやラン&ガンに振り切ったような形です。

2021年現在も、八村選手が所属するワシントン・ウィザーズが3Gのシステムを使ったりしますが、スモールボールが一般的になった2021年のNBAでもわかるように、3Gはディフェンスで穴ができることが多く、大成功とまではいけませんでした。

1G4F

ここまで極端なシステムは多くは使われませんでしたが、司令塔1人に対して4人のフォワードがほぼ同じような動きをしながら、チームでオフェンスを組み立ていくシステムです。

ヨーロッパ型のバスケットボールでは、大きな選手でもガードのプレイをし、ガードの選手もインサイドで頑張ることもあるという形を取り入れますが、この1G4Fシステムは限りなくその形に近い形でした。

これもやはり3Pが全盛期ではない時代であり、シュート数が少なかったために勝ち切ることは少なかったのですが、チーム全体として同じ動きができる選手が多く、選手層が厚くなるために、リーグ戦では結構勝つことのできたシステムです。

最後に

スモールボールという単語で言えば、最近注目されていると思ってしまいますが、実は昔からある概念であり、ウォリアーズとロケッツのバチバチのやり合いがあったからこそ注目されただけに過ぎません。

また、ウォリアーズのスモールボール以外に成功したと言えるような事例はほぼなく、インサイドプレイヤーの重要さは未だ健在であるということを指しているのかもしれません。

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