いよいよ日本(沖縄)を含めた複数の国を跨いで始まる2023年のFIBAバスケットボールワールドカップ。
東京オリンピック、サッカーW杯や野球のWBCとメジャースポーツの大きなイベントが連続していることに加え、日本代表にも期待ができること、日本も開催国の1つであることを踏まえて大きな盛り上がりが期待されます。
FIBAワールドカップでは、全てのチームがまずは一次リーグ(1stラウンド)を戦います。
そこで今回は、FIBAバスケットボールワールドカップ一次ラウンドを展望していきたいと思います。今回は一次ラウンドのグループGをみていきます。
グループG参加国
グループGに参加する国は以下のとおりです。
国名 | 略称 | ゾーン | FIBAランキング ※()内はゾーンランク | ワールドカップ出場回数 |
コートジボワール | CIV | アフリカ | 43位(5位) | 5回目 |
ブラジル | BRA | アメリカ | 13位(3位) | 19回目 |
イラン | IRI | アジア | 20位(2位) | 4回目 |
スペイン | ESP | ヨーロッパ | 1位(1位) | 13回目 |
グループGは、インドネシアにあるインドネシアアリーナを会場として開催されます。
グループGの展望
グループGの展望として、大本命は世界ランク1位のスペインです。長年大黒柱を務めたガソル兄弟が引退し、世代交代が進んでいますが、前回の2019年にも優勝したチームは今大会も優勝候補の1つといえます。
ガソル兄弟が抜けたことで、若干インサイドが不安になるスペインですが、1stラウンドは危なげなく突破する可能性が高いです。
グループGは2位争いがイランとブラジルの間で激化するでしょう。FIFAランキングから見てもレベルの近いチーム同士となるため、この2チームの勝敗が2位争いの実質的な結果といえます。
コートジボワールは、アフリカ勢として最も早く本大会出場を決めたチームですが、前回大会で29位であったことやメンバー構成を踏まえると、グループリーグで2位以内に入ることは厳しいと見られます。
グループGの注目選手
ブザビは、「初心者向け」のバスケットボールメディアとして、初心者の人でもこのチームはこの選手を注目しよう!という注目選手を各チーム1人ご紹介します。
※このページ作成時点では、各チームの選手選考が終了しているわけではありませんので、選出漏れや怪我の影響で紹介した選手が参加しない可能性があります。
コートジボワール – マット・コステロ
コートジボワールの注目選手は、スペインのサスキ・バスコニアに所属するマット・コステロです。
208cmのPFのプレイヤーで、NBAでのプレイ経験があります。アメリカ出身ですが、コートジボワールに帰化した選手で、チームの中心選手として活躍してきました。
特徴としては、217cmのウィングスパンを活かした高さのあるプレーと、ビッグマンながら機動力がある点です。長い腕を活かしたブロックも得意で、特にガードの選手がドライブで新入してきた際にタイミングを合わせることが多いです。
派手なプレイは少なく、堅実にプレイするため、チームの支柱的な選手といえます。
ブラジル – ラウル(ハウル)・ネト
ブラジルの注目選手は、NBAクリーブランド・キャバリアーズに所属しているラウル・ネトです。
188cmのPGで比較的、自らシュートを放つことの多いタイプの得点力のあるガードプレイヤーです。
ただし、あまり代表活動に参加することが少ないため、最後の代表選考のタイミングで出場を辞退する可能性があります。
イラン – ハメッド・ハッダディ
イラン代表の注目選手は、中国の四川金強藍鯨籃球倶楽部に所属しているハメッド・ハッダディです。
218cmのCプレイヤーでNBAでのプレイ経験をもち、長年イランの大黒柱としてプレイしてきました。
器用さは少ないですが、圧倒的な高さとウィングスパン、経験でペイントエリアを支配する典型的なセンターです。
年齢とコンディションの関係で、本大会に出場するかは不明ですが、プレイするとすればイランの土台として活躍するはずです。
スペイン – フアンチョ・エルナンゴメス
スペイン代表の注目選手は、NBAトロント・ラプターズ所属のフアンチョ・エルナンゴメスです。
206cmのサイズでインサイドを中心としたウィングとしてプレーする選手で、映画「ハッスル(Hustle)」のボー・クルーズ役としても話題となった人物です。
ガソル兄弟がいなくなったスペインで、兄のウィリーとともにスペインの得点の中心となり得る選手です。爆発し始めると止められないプレイヤーであるため、本大会でもどこでスイッチが入るかが見ものです。
グループG – まとめ
ここまで見てきたように、グループGはスペインが危なげなく1位通過することが予想されます。
2位争いはイランとブラジルの激しい戦いになると予想され、この2位争いがグループGの最も大きな見どころでしょう。
コートジボワールは、3試合のうち1試合でも勝利を収めれば、金星といえるレベルです。どこまで離されずについていけるかが現実的な目標となるでしょう。
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