いよいよ日本(沖縄)を含めた複数の国を跨いで始まる2023年のFIBAバスケットボールワールドカップ。
東京オリンピック、サッカーW杯や野球のWBCとメジャースポーツの大きなイベントが連続していることに加え、日本代表にも期待ができること、日本も開催国の1つであることを踏まえて大きな盛り上がりが期待されます。
FIBAワールドカップでは、全てのチームがまずは一次リーグ(1stラウンド)を戦います。
そこで今回は、FIBAバスケットボールワールドカップ一次ラウンドを展望していきたいと思います。今回は一次ラウンドのグループEをみていきます。
グループE参加国
グループEに参加する国は以下のとおりです。
国名 | 略称 | ゾーン | FIBAランキング ※()内はゾーンランク | ワールドカップ出場回数 |
日本 | JPN | アジア(開催国枠) | 38位(7位) | 6回目 |
オーストラリア | AUS | アジア | 3位(1位) | 13回目 |
ドイツ | GER | ヨーロッパ | 11位(8位) | 7回目 |
フィンランド | FIN | ヨーロッパ | 24位(14位) | 2回目 |
グループEは、日本にある沖縄アリーナを会場として開催されます。
グループEの展望
グループEの展望として、本命はオーストラリアです。オーストラリアのメンバーが揃えば、グループEの他のチームに追い詰められることはほぼないといえるほどの戦力が揃っています。
グループEの見どころは2位争いです。実力的には、ドイツが2位の本命ですが、フィンランドも可能性がありますし、日本もホームアドバンテージによってどこまで迫れるかという位置にいます。
フィンランド、ドイツ、日本の3チームは主力メンバー1人の離脱がとても大きくなるため、怪我や招集漏れ、代表自体などの影響によって戦力の差が埋まってしまう可能性も非常に高く、大きな見どころとなるでしょう。
もちろん、日本のファンからすれば日本代表が強豪国相手にどこまでやれるのかも大きな見どころです。正直、これまでの日本の実力やグループEの他のチームの戦力を考えれば3戦全敗の可能性が高いです。
しかし、監督が変わったことによる戦術やメンバーの大幅な変更で日本の強みを出せる環境がこれまで以上に発揮できると考えられるため、チャンスはあるといえます。
グループEの注目選手
ブザビは、「初心者向け」のバスケットボールメディアとして、初心者の人でもこのチームはこの選手を注目しよう!という注目選手を各チーム1人ご紹介します。
※このページ作成時点では、各チームの選手選考が終了しているわけではありませんので、選出漏れや怪我の影響で紹介した選手が参加しない可能性があります。
日本 – 渡邊雄太
日本代表の注目選手は、NBAのブルックリン・ネッツに所属する渡邊雄太です。
206cmのウィングプレイヤーで、日本人2人目のNBA公式戦に出場した選手です。2022-23シーズンは本人曰く「自分のベストシーズン」と呼べるほど充実したシーズンを送り、得意のディフェンスと高確率な3Pシュートで活躍しました。
日本代表は監督が交代し、スペーシングと3Pシュート、ハッスルディフェンスを重んじるスタイルに変わっており、渡邊雄太が最も得意とするプレースタイルのチームになっているため、活躍が期待できるでしょう。
オーストラリア – ジョシュ・ギディー
オーストラリアの注目選手は、NBAのオクラホマシティー・サンダーに所属しているジョシュ・ギディーです。
203cmの長身ながらPGでプレイすることができ、得点、アシスト、リバウンドなど全てでチームに貢献できる万能型の選手です。20歳の若さで抜群のバスケットボールセンスを魅せるプレーは世界的なバスケットボールの未来を感じさせます。
東京オリンピックには、経験不足やPGのプレイヤーが多かったことからオーストラリア代表から落選していますが、2023年のワールドカップでは代表入りすると見られています。
ドイツ – デニス・シュルーダー
ドイツ代表の注目選手は、NBAロサンゼルス・レイカーズに所属しているデニス・シュルーダーです。
ここ数年のドイツ代表の不動のPGとしてプレイしている選手で、非常に攻撃的なプレイヤーです。日本のファンは八村塁のチームメイトとして認識している人も多いでしょう。
ゲームメイク自体はそこまで得意ではないですが、185cmの身長に対して200cmを超えるウィングスパンを活かしてどんどんとアタックをしてくるため、非常に厄介なプレイヤーといえます。
フィンランド – ラウリ・マルッカネン
フィンランド代表の注目選手は、NBAユタ・ジャズ所属のラウリ・マルッカネンです。
ユタ・ジャズのエースとして活躍するマルッカネンは、211cmの身長がありながら身体能力が高く、どんな形からも得点が取れる点取り屋です。
2022-23シーズンのNBAMIP(最も成長した選手)やオールスターに輝き、現在「激アツ」状態であるといえるプレイヤーです。
フィンランド代表として4度目の主要国際大会であるため、チームとしての士気も高く、ワールドカップでもレベルの高いプレイを見せてくれるはずです。
グループE – まとめ
ここまで見てきたように、グループEはメンバー次第にはなりますが、オーストラリアが順当に1位を確保することが予想されます。
しかし、2位争いでホームの日本や成熟したドイツ、激アツなプレイヤーを要するフィンランドが激突するため、この3チームの戦いが面白い展開になるのではないかと予想できます。
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