2023年の夏に、日本を含めた3カ国を跨いで開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ。2023年2月を終え、最終的に出場する全チームが確定しました。
そのため、出場国の一覧と各国の順位、大会フォーマットなどをあらためてご紹介します。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023出場国一覧
出場を確定させたチームは以下の通りです。
国名 | ゾーン | FIBAランキング ※()内はゾーンランク | ワールドカップ出場回数 | 1stラウンドグループ |
日本 | アジア(開催国枠) | 38位(7位) | 6回目 | E |
フィリピン | アジア(開催国枠) | 40位(8位) | 7回目 | A |
コートジボワール | アフリカ | 43位(5位) | 5回目 | G |
南スーダン | アフリカ | 63位(7位) | 初 | B |
エジプト | アフリカ | 55位(6位) | 7回目 | D |
アンゴラ | アフリカ | 41位(4位) | 9回目 | A |
カーボベルデ共和国 | アフリカ | 66位(8位) | 初 | F |
カナダ | アメリカ | 15位(4位) | 15回目 | H |
アメリカ | アメリカ | 2位(1位) | 19回目 | C |
ドミニカ共和国 | アメリカ | 25位(7位) | 4回目 | A |
ベネズエラ | アメリカ | 17位(5位) | 5回目 | F |
プエルトリコ | アメリカ | 21位(6位) | 15回目 | B |
メキシコ | アメリカ | 31位(8位) | 6回目 | D |
ブラジル | アメリカ | 13位(3位) | 19回目 | G |
レバノン | アジア | 42位(9位) | 4回目 | H |
ニュージーランド | アジア | 26位(3位) | 7回目 | C |
オーストラリア | アジア | 3位(1位) | 13回目 | E |
中国 | アジア | 27位(4位) | 10回目 | B |
ヨルダン | アジア | 34位(5位) | 3回目 | C |
イラン | アジア | 20位(2位) | 4回目 | G |
ラトビア | ヨーロッパ | 29位(16位) | 初 | H |
ギリシャ | ヨーロッパ | 9位(6位) | 9回目 | C |
ドイツ | ヨーロッパ | 11位(8位) | 7回目 | E |
フィンランド | ヨーロッパ | 24位(14位) | 2回目 | E |
スロベニア | ヨーロッパ | 7位(4位) | 4回目 | F |
フランス | ヨーロッパ | 5位(2位) | 9回目 | H |
リトアニア | ヨーロッパ | 8位(5位) | 6回目 | D |
スペイン | ヨーロッパ | 1位(1位) | 13回目 | G |
イタリア | ヨーロッパ | 10位(7位) | 10回目 | A |
ジョージア | ヨーロッパ | 32位(18位) | 初 | F |
モンテネグロ | ヨーロッパ | 18位(12位) | 2回目 | D |
セルビア | ヨーロッパ | 6位(3位) | 7回目 | B |
ヨーロッパ勢が軒並みFIBAランキングが高いことがわかります。また、抽選が行われるまで、どのチームがどの国の1stラウンドグループでプレイするかわからない点も、ワクワク感を出してくれるフォーマットです。
※2023年5月1日時点で、以上のグループ分けに決定しました。
FIBAバスケットボールワールドカップの大会フォーマット
FIBAバスケットボールワールドカップの大会フォーマットは以下のようになっています。
1stラウンド
出場する全32チームが、8つのグループに分かれて1stラウンドを戦います。A〜Dグループまでがフィリピンのマニラの会場、E〜Fグループが日本の沖縄の会場、G〜Hがインドネシアのジャカルタの会場で行われます。
日本は開催国枠の出場であり、ホスト国であるためEかFのどちらかのグループに割り振られます。
ちなみに、2ndラウンド(順位決定戦含む)の日程も全チーム出場することになるため、仮に1stラウンドで全敗したとしても順位決定戦に進みます。
2ndラウンド(+順位決定戦)
1stラウンドの各グループの順位が出た後、各グループの1位と2位が2ndラウンド進出、各グループの3位と4位が17-32位の順位決定戦へ進みます。
グループABの1位2位がグループIとなり、グループCDの1位2位がグループJ、グループEFの1位2位がグループK、グループGHの1位2位がグループLとなり、このグループI〜Lが正式な2ndラウンドとなります。
また、グループABの3位4位がグループM、グループCDの3位4位がグループN、グループEFの3位4位がグループO、グループHGの3位4位がグループPとなり、このグループM〜Pのグループが17〜32位の順位決定戦となります。
ちなみに、沖縄県の会場で行われるのは2ndラウンド、17〜32位の順位決定戦までです。
準々決勝以降
2ndラウンドのグループI〜Lの中での各グループ上位2チームが準々決勝(クォーターファイナル)に進出します。ちなみに、ここから先の全ての試合は、フィリピンのマニラの会場で行われます。
2ndラウンドまでが全てリーグ戦の戦いだったのに対し、準々決勝以降はトーナメント方式に変わります。5〜8位決定戦もあるため、準々決勝を含めて各チーム3試合を行うことになります。
決勝は9月10日に予定されています。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023の見どころ
では、当サイトが注目するFIBAバスケットボールワールドカップ2023の見どころについてご紹介します。
各国の世代交代と前回大会惨敗のアメリカ
ここ数年でバスケットボールファンになった方にとっては、日本でもしきりに「ジャパニーズドリームチーム」と盛り上がっていた前回の2019年のワールドカップも記憶に残っているのではないでしょうか?
前回大会は4年前であり、多くのチームで世代交代や若手の台頭があります。前回優勝国のスペインでは、長年スペイン代表を引っ張ってきたガソル兄弟が引退。前回準優勝のアルゼンチンは予選で敗退して今大会は出場もしていません。
前回ベスト4まで勝ち進んだスロベニアのエースのルカ・ドンチッチやギリシャのヤニス・アデトクンボ、2010,2014年にベスト4に進出したセルビアのニコラ・ヨキッチなどが全盛期の年齢に突入しており、これまでのバスケの世界の勢力図が変わる可能性があります。
また、”エイリアン”と呼ばれている220cm超えのフランスのヴィクター・ウェンバンヤマも世界の舞台に立ちます。
従来のバスケットボール界を引っ張ってきた選手たちが一気にいなくなり、新世代の選手たちが大活躍する可能性が高い大会といえます。
そして、やはり注目は全員をNBA選手を揃えられるバスケットボールの本場アメリカ。前回大会はメンバーが思うように揃わずに惨敗と呼べる結果になりましたが、東京オリンピックではベターなメンバーを揃えて金メダルを獲得しました。
アメリカがどのようなメンバーを揃え、どれくらいの本気度で本大会に突入するのかも非常に注目のポイントといえるでしょう。
日本がどこまで勝てるか?
やはり、日本人にとって日本チームがどこまで勝利できるのかも当然の注目ポイントでしょう。
2019年のワールドカップは、史上最強のメンバーを揃えたとメディアで盛り上がりながらも1勝もできずに終えるということになってしまいました。また、2006年に日本で開催した際には、1勝しましたが1次リーグを突破できませんでした。(今大会のフォーマットとは違います)
また、日本のFIBAランキングは2023年2月28日時点で公表されているもので、全出場国の中で下から8番目であるため、現実的な目標は「2ndラウンド進出」でしょう。ただし、ホームのファンの声援と新戦力、新監督の戦術によって「フィリピン行き(準々決勝進出)」の夢を追ってほしいのがファンの期待でしょう。
初めて複数国で開催されるワールドカップ
少しマニアックな視点の注目ポイントとして、初めて国を跨いで行われるFIBAワールドカップであるということが挙げられます。
試合のスケジュール管理、会場ごとの雰囲気の違い、複数のホスト国などこれまでのワールドカップにはなかった内容が今大会で見られることになります。
これらがどれほど大会運営に影響を及ぼすのかは注目点と言えるでしょう。
まとめ
FIBAバスケットボールワールドカップをみて盛りあがろう!!
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