バスケはかなりカロリーを消費する激しいスポーツですが、選手はどれくらいの距離を走っているのでしょうか?
この疑問に対して便利なのが、こちらのサイト(https://www.basketball-reference.com/leagues/NBA_2020_advanced.html)です。
ここには、得点やアシストなどのスタッツとともに、走行距離が記録されています。
そこで今回は、バスケ選手の走行距離について世界のトップ選手であるNBAのスタッツや実験結果から、走行距離をみていきたいと思います。
NBAの走行距離トップ5は?
では早速、2019-20シーズンのNBAの公式記録から走行距離トップ5の選手をみていきましょう。
1:CJ・マッカラム
1試合平均走行距離:4.47km
1試合平均出場時間:35.9 分
2019-20シーズンで最も走っていた選手は、CJ・マッカラムでした。
出場試合69試合、シーズン合計走行距離309.09kmという結果となります。
マッカラムはSGの選手であり、ドライブだけでなく、シューターとしてコーナーからのシュートも多いため、ディフェンスをした後には、エンドライン付近まで毎回走っていることがわかります。また、ディフェンスでも非常に運動量が豊富なところも見せており、試合を通じて走り回っていることがわかる選手です。
2:デビン・ブッカー
1試合平均走行距離:4.33km
1試合平均出場時間:35.9 分
2位はフェニックス・サンズのエースのデビン・ブッカーでした。
70得点の記録も持つ、若き点取屋は、チームでの役割が変わった2019-20シーズンだったにも関わらず、圧倒的な運動量でより効率的に得点を重ねました。強くはないチームで活躍しているため、なかなか目立ちませんが、オフェンスでは特に献身的に動く選手です。
3:ブラッドリー・ビール
1試合平均走行距離:4.33km
1試合平均出場時間:36.0 分
八村選手のチームメイトで、ウィザーズの大黒柱としてシーズンを通して大車輪の活躍を見せたビールが3位でした。
特にこのシーズンは、ビールへの負担が大きく、びっくりするほどの出場時間を続けていた時期もあり、疲労から運動量が落ちているかと思いきや、逆にリーグでもトップクラスの運動量をこなしていました。
ドライブからオフェンスの組み立て、シューターの役割まで全てをこなしていた為、距離が伸びたと思われます。
4:ザック・ラビーン
1試合平均走行距離:4.33km
1試合平均出場時間:34.8 分
4位はリーグトップクラスのダンカーであり、非常に優秀なシューターでもあるザック・ラビーンがランクインしました。
ディフェンス時の走行距離だけを見れば、リーグ1位であり、注目されるオフェンスだけではなく献身的なディフェンスまで移動していたということを意味しています。
5:デイミアン・リラード
1試合平均走行距離:4.31km
1試合平均出場時間:37.5 分
このシーズンでリーグでもトップの平均37.5分の出場時間をこなしたリラードが5位となりました。
ロゴショットやディープスリーなど、あまり移動していないイメージがあるかもしれませんが、たまに見せるドライブやディフェンスでの貢献も大きく、司令塔でもあるためコート中を走り回っているのです。
日本トップ選手の走行距離は?
ここまではNBAの選手をみてきましたが、日本の女子トップ選手を対象に移動距離を計測したレポートがありましたのでご紹介しておきます。
レポート名:日本女子トップレベルのバスケットボール選手における試合中の移動距離及び移動速度 http://www.sms.u-tokai.ac.jp/publication/magazine/doc/ttj_of_sms_27/2015p029.pdf
上記のレポートは、高校〜実業団(プロ)まで含めた日本一のチームを決める皇后杯の結果をまとめたものです。
この実験の中で、
移動距離の大きい 5 選手の値は、大きい順に、5636m( 出 場40分 )、5415m( 出 場35分 )、5396m(出場40分)、5375m(出場40分)、4964m(出場40分)であった。
という結果が報告されており、40分の出場に対して、5.3kmほどの移動をしていることが示されています。
また、レポートの中では、別の実験で高校女子バスケの選手は1試合5.5kmほど移動しているという結果も示されているため、日本のトップクラスの選手はこれほどの移動をしているということがわかります。
この実験の中では、ポジション別に見ると、ガード > フォワード > センターの順で移動距離が多くなっており、ポジションごとに走行距離が違うこともわかります。
また、NBAのトップ5もガードの選手しかいないことからも、バスケにおいてはガードポジションが最もよく移動するポジションであると言えるでしょう。
ここまでの結果をまとめると、公式試合40分の試合に出場し続けると、5.3kmほど、少しベンチで休んで30分ほど出場すると、4.5kmほど移動するという感じでしょう。
他のスポーツとの比較は?
バスケの結果はここまで記載した通りですが、他のスポーツと走行距離を比べてみるとどうなるでしょうか。
アメリカンフットボール:1.7〜2.5km
テニス:4.5〜5km
ラグビー:約6km
サッカー:約10km
メジャーなスポーツを並べると上記のような結果になるようです。
サッカーの走行距離の多さと、野球の走行距離の少なさがよくわかります。
ちなみに、走行距離 = 運動量や激しさではないため、間違えなえようにしましょう。
サッカーの場合には試合時間90分間常に歩いていることができれば、それだけで7kmを超える計算となります。逆に野球で言えば、ピッチャーの運動量はとてつもなく大きいですし、キャッチャーがあの体勢でずっと座っているのは、非常にカロリーを消費するでしょう。
しかし、走るという意味での激しさは、上記のようなイメージ感なので、テニスと大体同じくらいの距離をバスケでは走るという認識で良いかと思います。
バスケ1試合での消費カロリーは?
走行距離を気にしている人で同時に気になることが、消費カロリーです。
こちらのサイトで、大体の消費カロリーを計算することができます。
体重:60kg 試合時間:40分 の場合に、消費カロリーは336kcalだそうです。
ゲームタイマーが止まっている時にもバスケットボールは動く為、
実際にはもう少し消費していると思いますが、大体これくらいの消費カロリーになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事でご紹介したことをまとめると
- 1試合で大体4.3〜5.5kmほど走る
- 大体テニス1試合と同じくらい走る
- 消費カロリーは体重60kgの選手で1試合で336kcal
でした。あなたのバスケットボールの参考になれば幸いです。
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