バスケをしていると上級者から初心者まで、一番起きる怪我と言っていいのが突き指です。
大抵の場合、「たかが突き指」と言って放置してしまいがちですが、
大きな怪我になっている可能性もあります。
体育の授業や部活などさまざまなパターンのバスケで起こる突き指の、応急処置や対処法をご紹介します。
バスケで起こりやすい突き指のパターン
バスケは他のスポーツと比べて、手の指の突き指が非常に起こりやすい競技です。そこでまず、どんな状態で突き指が起こりやすいのかを述べておきます。
ボールをキャッチした時
バスケットボールは、他のスポーツのボールよりも大きくて硬く、自分に向かってボールが飛んでくるということがよく起こるスポーツです。
そのボールをキャッチする際に、タイミングを誤り、ボールに対して指が前にでている状態でボールをキャッチしようとすると、ボールと指が揺れた時に突き指がよく起きます。このパターンがバスケでは一番多いでしょう。
人と接触した時
バスケは人との接触の多いスポーツで、ボールだけではなく、人との接触の際にも指が前にでているタイミングで接触すると突き指をする可能性があります。
ただし、ボールより人の身体の方が柔軟性があるため、ボールと絡まないパターンでの突き指はそこまで多くありません。
ボールをカットしようとした時
キャッチしようとせずに、パスをカットしようとした場合や相手が持っているボールをカットしようとした場合に、キャッチしようとした時と同じようにボールに対して指が前にでている時に、突き指が起こります。
このパターンの場合、相手選手がボールを保持して動かしていた場合、ボールをキャッチしようとしたとき以上に強い力が加わって、より大きな症状(痛みや腫れ)や突き指以上の怪我につながる可能性があります。
そもそも突き指ってなに?
では、そもそも突き指とはどんな怪我なのでしょうか。
詳しくは医師が説明する文章に譲りますが、大まかに言えば、足首などの捻挫と同じような症状で、関節を支えている靱帯や腱を外からの力によって損傷することを突き指と呼びます。
この際、突き指だと思っていても、骨が損傷したら「骨折」となり、靱帯や腱が損傷すれば「突き指」や「靭帯損傷」、「腱損傷」となります。
明確な診断をするには、レントゲンなどの検査が必要になりますので、医療機関にいく必要がありますが、実際にはほとんどの場合で突き指であれば、医療機関などに行かないことが多いでしょう。
必要なRICE処置
では、突き指を起こした場合の応急処置にはどんなことが必要でしょうか。今回はRICE処置という応急処置方法をご紹介します。
R(Rest):安静
怪我をしたら、まずは何よりも安静にすることが大切です。
怪我をあまりしない生活をしている人だと、動転してしまう人もいますが、まずは落ち着くことが大切です。
気持ちだけではなく、プレイをやめてまずは怪我の患部を無理に動かしたりしないようにしましょう。
もし、使えるものがあれば、添え木やタオルのような物で患部を固定することも重要です。
I(Icing):冷却
患部を氷や水で冷やしましょう。冷やすことで血管が収縮して、腫れや内出血、痛みなどが抑えられます。冷やしすぎると凍傷になる可能性があるので注意が必要です。
具体的には、20-30分ほどの時間を冷やすことで冷却効果が得られます。最初はピリピリとした痛みがあると思いますが、そのうちに感覚がなくなってきますので、感覚がなくなってきたら一旦冷却をやめて休憩しましょう。
これを何回か繰り返すことで効果が得られます。
C(Compression):圧迫
患部をテーピングやタオル、バンドなどで圧迫することで腫れや内出血を抑えることができます。
冷却と同じように、やりすぎると血流障害などの可能性がでてきますので、痺れや変色などがあった場合には少し緩めることをおすすめします。
E(Elevation):上げる
こちらも血流をわざと抑えて、腫れや痛みを抑えます。怪我をした患部を心臓よりも高い位置に上げることで、血液が心臓に向かって流れることを利用して患部の血流を抑えます。
医療機関を受診しよう
RICE処置をすれば終わりだと思って、医療機関を受診しない方が多いのですが、RICE処置は「応急処置」であって、診断でもなければ治療でもありません。
もしかしたら、骨折かもしれませんし、一般的な突き指よりも酷い状況で靱帯を損傷している可能性もあります。
そのため突き指を馬鹿にせずに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
ということで、バスケの際に突き指になるタイミングやパターンと、それに対する応急処置をご紹介しました。
文中にも記載しましたが、怪我をしたら必ず医療機関を受診することをおすすめします。
スポーツの怪我の場合には、「整形外科」「スポーツ外来」などの名前がついている医療機関を受診すれば詳しく見てくれるでしょう。
また、突き指の場合はレントゲンが必要になることが多いので、レントゲンがOKな医療機関が一番良いでしょう。
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