ユーロステップってなに?バスケ界を席巻するスキルを身につけよう

ユーロステップで相手をかわすNBA

世界最高峰のバスケットボールリーグである、NBA。そのリーグを中心に、ある時期から世界を席巻するようになった技術があります。3P、ステップバック、そしてユーロステップです。

この中でも、世界のバスケ界で比較的新しいスキルと認識されているのが、ユーロステップでしょう。

しかし、なかなかユーロステップを効果的に教えることができたりするコーチが少ないのも現状です。
そこで今回は、ユーロステップを身につけるために必要な知識やユーロステップはどんな技術なのかということをご紹介します。

バスケのユーロステップってなに?

ユーロステップとは、ドライブなどでリングにアタックした際に、ボール保持から1歩目で方向転換をし、進行方向とは違う方向に2歩目を踏み出すことによって、ディフェンスが構える方と違う方向に移動できることになるスキルです。

2010年代初め頃まで、NBAでも主流のスキルとして使う選手は多くはありませんでしたが、マヌ・ジノビリがこのステップを得意とし、リーグに衝撃を与えていたために、このステップが浸透し始める最初の頃は、「ジノビリステップ」と呼ばれていました。

ゼロステップの概念が登場するまでは、ボールを持って「ジャンプしている」や「3歩歩いている」というようなジャッジを下されることもありましたが、ユーロステップをさまざまな選手が使用し始め、ゼロステップも登場したことで全く問題のないスキルとして定着しています。

ユーロステップはなぜ有効なのか?

では、ユーロステップはなぜ有効なのかということを考えてみます。まず、ユーロステップが有効なタイミングとしては、

  • オフェンス側がスピードに乗っている
  • 急激な方向転換をする
  • ディフェンスの選手が後ろ向きに動いている

この3つが揃う場面で最も有効に働きますが、どれか1つの条件でもあれば、ユーロステップでディフェンスをかわすことは可能です。

オフェンス側がスピードに乗っている

ユーロステップが効果を発揮するためには、オフェンスがスピードに乗っていることが重要です。

できるだけスピードをつけた状態で、方向転換の動作に入ることで、ディフェンスからすると非常に捕まえにくくなります。スピードに乗っていなくてもユーロステップはディフェンスをかわすことが可能ですが、スピードがついている状態であれば、そこまで大きな方向転換をしなくても、かわすことができます。

急激な方向転換ができる

ユーロステップの最も重要な部分である、方向転換ですが、もちろんできるだけ大きな方向転換ができた方が、ディフェンスをかわすことのできる可能性が高くなります。しかし、相手のディフェンスの間を潜るためのステップとして使う場合には、方向転換をしながらも、前にグッと1歩踏み出すことも必要になります。

ユーロステップを効果的に使うポイントとしては、1歩目を踏み出した時に、相手ディフェンスの出方を見ておくことによって、方向転換するのか、そのまま行くのかを考えられるということで、どちらに来るかわからない状態をディフェンスに与えることになります。そのような状況を生み出すことによって、よりオフェンス側に有利な状況を作り出すことができ、ディフェンスが強気で止めに来た場合に、かわすことができるようになるのです。

ディフェンスが後ろ向きに動いている

ユーロステップがよく使われるタイミングとしては、ドライブのタイミングでディフェンス側がバックステップもしくは後ろに下がりながらオフェンスの選手を捕まえようとしている場面です。

この場面では、ディフェンスの重心が後ろにズレていることが多いため、オフェンスの横の動きに対応することが非常に難しくなります。そのため、速攻の場面やアウトサイドからのドライブの場面でのユーロステップでは、ディフェンスの選手が転んでしまうことも珍しくありません。

ユーロステップを多用する選手

では、ユーロステップを習得するために、参考にするべきユーロステップを多用する選手をご紹介しておきます。

マヌ・ジノビリ

ユーロリーグ、NBA、オリンピックで優勝を経験している、レジェンド中のレジェンドで、ユーロステップをバスケの基本スキルセットに押し上げたと言える第一人者です。変態的なプレイの一つとしてユーロステップ(ジノビリ・ステップ)を取り入れていました。ジノビリのユーロステップは、非常に高速なドライブの中で繰り出されることが多く、観客の多くも驚くタイミングで方向を変えるため、ユーロステップの最高峰とも言えるかもしれません。

ヤニス・アデトクンボ

2021年現在の現役NBA選手で、最もユーロステップを使うかもしれない選手の一人です。

驚異的な身長とウイングスパン、そしてガード並みのスピードを持つ選手ですが、その並外れた身体能力を武器にドライブを繰り返すのが得意なスタイルです。そのドライブの中でユーロステップを多用するのですが、脚も非常に長く、ゼロステップも多用するため、圧倒的な歩幅によって、横の移動距離はそこまで大きくなかったとしても、たった一歩でディフェンスを置き去りにしてしまうため、驚異的な得点能力を発揮しています。

ジェームズ・ハーデン

ハーデンも、2021年現在の現役選手の中で、最もユーロステップを多用する選手の一人でしょう。

ヤニスとの違いは、スピードに乗っていないタイミングでも多用し、ディフェンスとの接触を避けたり、接触を誘発することによってファウルをもらうというスタイルで多用しています。ハーデンのドライブ自体が、身体能力をフルに使ったものではなく、タイミング(裏拍子)を狙いすます形での侵入が多く、アシストパスも多く捌くため、トップスピードではないことも多いですが、プレイの選択肢が多いからこそ、そこからのユーロステップによって、圧倒的にハーデン有利な状況を作り出すことに成功しています。

ジョエル・エンビード

大木のような非常に恵まれた身体を持つセンタープレイヤーですが、3Pも打つことができる万能型ビッグマンです。

クイックネスの面では能力はそれほどありませんが、3Pのシュートフェイクからドライブしてリングにアタックする際などに、ディフェンスをかわす手段として、ユーロステップを用いることがあります。

エンビードのユーロステップは、スピードがそれほど出ていない中で、ディフェンスをかわすことに集中しているものが多く、これからユーロステップを身につけようとしている方には、参考にしやすいかと思います

ドウェイン・ウェイド

NBAの歴史上でもスラッシャーの代表格に入るSGの選手です。

スピードや身体能力を武器に得点を重ねることが多く、ビッグマンとのまともな対峙を避けるためやディフェンスの間をぶち抜くためにユーロステップを多用しました。ジノビリと同時期に活躍していたため、ウェイドが使っていたステップもジノビリステップと紹介されていることもありましたが、スピードに乗ったウェイドのユーロステップはびっくりするほどに横の振れ幅が大きいことが多く、ディフェンスはついていくことができませんでした。

まとめ

ユーロステップについては以下の通りです。

  • ドライブなどで、1歩目と進行方向を変えて2歩目を踏み出すステップ
  • ディフェンスを避けるために使われることが多い
  • 多くの選手が多用し始めて、一般的なスキルになりつつある

以上です。

 

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