バスケの試合会場にいくと、ごくごくたまに「20-0」というスコアで決着がついている試合があります。
これ、超絶ディフェンシブな試合だったのかな・・・?と感じることもあるかと思います。
もちろん、実際に20-0で終わる可能性も0ではありませんが、たまたま投げたシュートが入る可能性もあり、1試合で100点以上入ることも珍しくないバスケの試合では、20-0というスコアは現実的ではありません。
実は、「20-0」で終わっている試合の多くは、「没収試合」になっている試合です。
そこで今回は、バスケにおける「没収試合」のルールについてご紹介していきます。
そもそも没収試合ってなに?
没収試合のルールについてご紹介する前に、バスケにおいての没収試合の定義について見ていきましょう。
没収試合の定義
バスケットボールの試合における没収試合とは、試合を開始するもしくは続行することのできない状態になってしまった試合のことを指しており、バスケの場合細かいところまでルールに記載されています。
没収試合になる基準
バスケットボールの公式ルール第20条に没収試合になる基準が記載されています。それは下記の通りです。
- 試合開始時刻から15分を過ぎてもチームがコートにいない(来ない) or 試合に出場できる選手が5人いない
- ゲームの進行を妨げる行為をした時
- クルーチーフ(主審)が促したのにもかかわらず、プレーをしなかった
上記3つが没収試合になる基準と定められています。
没収試合になるとどうなるの?
では、実際に没収試合になった場合にはどうなるのでしょうか?これもルールに明確に決められています。
試合の結果
没収試合の試合の結果に関しては、負けチーム(没収試合になる基準を作ったチーム)が0点、勝ちチームが20点という形で、試合が終了することになります。
同一チームと複数試合を行うシリーズ形式の場合
ホーム&アウェイ形式もしくは、2試合先取のシリーズの場合には、どこか1試合が没収試合になった場合、没収試合で負けとなったチームがそのシリーズ全体も負けになるとされています。しかし、3試合先取(全5試合)、4試合先取(全7試合)のシリーズの場合には、この規定が適用されないとされています。
没収試合になることが多いパターン
実際の大会などで没収試合になることが多いパターンをご紹介しておきます。
感染症や行事によってチームメンバーが揃わない
中学・高校の段階の大会で没収試合になることで一番多いのが、感染症蔓延による没収試合です。
インフルエンザの感染がチーム内で広まった場合、様々な事情から試合会場にいくことを控えることがあり、そうなった場合には没収試合となります。また、試合会場に来ないという理由で多いものとしては、学校で不祥事を起こして活動停止中であったり、社会人チームであれば、メンバーの結婚式が重なってメンバーが足りないなどがあります。
試合中の乱闘等
試合でプレイしていると、審判の判定にイラついてしまったり、相手チームの選手と揉めたりすることは当たり前に起こり得ます。
その際に、ヒートアップし過ぎてしまうと、乱闘行為に発展してしまったり、審判に対して手をあげてしまうということも発生し得ます。そうなった場合には、試合続行を妨げる行為と判定されることがあり、没収試合になります。
ただし、多くの場合はテクニカルファウルでおさまるため、相当収集のつかない状態にならない以外には没収試合にはなりません。
没収試合に似たパターン
没収試合に似たパターンとして挙げられるのが、試合開始したタイミングでは5人の選手が揃ってはいたものの退場や怪我によって、同時にプレイできる選手が減ってしまって、最終的に1人になってしまった場合です。
この場合には、ルール上試合が強制的に終了するということになっております。
途中終了になった場合の対処
メンバーが1人になってしまったチームが負けていて、途中終了になった場合には、その時点の得点でそのまま試合が終了します。逆に1人しか残らなかったチームが勝っていた場合には、2-0で負けという形になります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ほとんど「20-0」などというスコアは見かけませんが、
中高生の大会では学校行事や学校の事情と重なることで、地方大会で極たまに見かけることになります。
大抵の場合は、チームがこれないという事情があることが多いですが、
乱闘など、擁護するのが難しい場合もあります。
20-0の場合は、募集試合ということになったため、
もし気になるのであれば大会本部に、没収試合になった理由を聞いてみると教えてくれるかもしれません。
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