「久しぶりにバスケをしたい!」「子供がバスケを始めたから、ボールを買ってあげたい!」とお店を見ても、実はバスケットボールは大きさが色々あります。
特にこだわらずに使うのであれば、どれでもいいとは思いますが、各カテゴリ毎に、”公式の大きさ”が異なっていますので、間違った大きさのボールを選んでしまうと、かえって上達の邪魔になる恐れがあります。
そこで今回は、世間で販売されているバスケットボールの大きさの種類と使用用途などを初心者でもわかりやすい形でご紹介します。
バスケットボールで知っておくべき5種類のサイズ
バスケットボールに限らず、ボールの大きさは基本的に「○号」という表記で表現されており、ここでのご紹介も号数で基本的にご紹介します。ちなみに、「○号」の「○」に入る数字が大きければ、ボールの大きさは大きくなります。
5号
5号ボールは、国内で実際の公式戦で使われているボールで一番小さなサイズとなり、「ミニバス用」のバスケットボールとなります。
周囲 | 直径 | 重量 |
---|---|---|
69~71cm | 22cm | 470~500g |
ミニバスで使うため、小学生がメインで使う場合には、5号を選択するべきでしょう。練習からこの大きさを使っていれば、試合などでパフォーマンスが下がることもないと思われます。
しかし、後述しますが中学生からボールの大きさが変わるため、ある程度のところで、大きいボールの扱いにも慣れておけると良いです。
6号
6号ボールは、「中学生以上の女子」が公式で扱うボールです。
現在の20代後半以降の方は、「中学生男子」も6号を使用していた記憶があるかもしれませんが、平成25年のルール改正で、「中学生男子は7号」となりました。また、さらに40代以上の方は、「成人女子」は7号を使っていた記憶があるかもしれませんが、平成25年以前のルール改正で、女子は中学生以上でボールの大きさは変えないという方針が出ており、ここから中学生以上の女子は常に6号ボールを使っています。
周囲 | 直径 | 重量 |
---|---|---|
72.4~73.7cm | 23.2cm | 510~567g |
男子プレーヤーはまず扱うことのない大きさのため、注意が必要です。
ミニバスから上がってくる選手は、ボールの大きさに戸惑うこともありますので、サポートや慣れが重要になってきます。
7号
7号ボールは、「中学生以上の男子」が公式で扱うボールです。
周囲 | 直径 | 重量 |
---|---|---|
74.9~78cm | 24.5cm | 567~650g |
ミニバスを経験した男子は、中学生になったときにはボールが2回り大きくなり、コートもゴールの高さも大きく異なるため、戸惑いを覚えたり、パフォーマンスが落ちたりする可能性があります。
ボールだけは少し前から7号を扱っておくなど、出来るだけ早く慣れるように経験を積んでおくことも必要です。
3×3用
3×3用のボールは、東京オリンピックで正式種目になる、3対3のバスケットボール用のボールです。
周囲 | 直径 | 重量 |
---|---|---|
72~74cm | 23.2cm | 580~620g |
直径や周囲の大きさが6号ボール、重さが7号球に近いです。
基本的に3×3のみで使われるため、3×3の大会に出る場合などは、慣れておくと良いかと思われます。
6.5号
6.5号という正式な大きさがあるわけではありませんが、NBAの公式球として用いられているボールは、7号球よりも少しだけ小さく作られていると言われています。
日本ではNBA公式球を使うことはあまりないため、ほとんど販売されていませんが、SPALDINGからは、レプリカとして販売されています。2021-2022シーズンからは、wilsonが公式球のブランドになることが決定しました。しかし、NBA公式球のレプリカも販売されていますが、大きさはほとんど7号球と変わらないため、実際には気にならない程度な気もしますし、都市伝説のようなものかもしれません。
バスケットボールの有名なブランド
バスケットボールはスポーツ用品店などにたくさんの種類が売られていますが、国際的な公式ブランドから、そのお店のプライベートブランドまで、様々なブランドが存在します。そこで今回は、これを買っておけば間違いなしという有名ブランドをご紹介します。
molten
molten(モルテン)は、FIBAの国際試合の公式球に選ばれているブランドです。ボールに黄色の×が入っている、12面球は、2020年現在の国際試合の公式球になっており、オリンピックなどで使用されます。
しかし、この公式球は10,000円以上と、高い値段が付いているのが特徴です。同じような12面球でも、人工革を使った廉価版や8面球などは、他のブランドより少しだけ高いくらいの値段ですので、失敗したくない場合にはmoltenを選ぶのは大いに賛成です。
MIKASA
MIKASAは日本で作られているボールのブランドです。
バレーボールなどは特に有名で、バスケットボールでも実業団の試合などに使用されています。少しだけテカテカしている見た目が特徴ですが、滑るというわけではありません。こちらを購入しても特に問題はないと思います。
NIKE
皆さんご存知のNIKEです。ボールも作っていますが、moltenやmikasaとは手触りが全く違います。
特に高校のウインターカップのスポンサーを務めている関係で、高校生の冬の全国大会であるウインターカップの公式球はNIKEのバスケットボールを使用しています。
moltenとNIKEのボールの感覚の違いは少しプレーヤーとしてはやりにくいところではあります。これを買って練習しても上手くなりますし、問題はありませんが、moltenなどを使った際の違和感は感じるかもしれません。
adidas
こちらも皆さんご存知のadidasです。adidasのボールは、最低でも日本では公式球に選ばれていることはありませんが、比較的安価で手に入ります。
とにかく1つボールを持ちたいということであれば、adidasで問題ないでしょう。正直そこまで大きな特徴はありません。
SPALDING
SPALDINGは、上記4つのブランドよりも知名度は低く、他のスポーツの世界でもあまりトップではありませんが、バスケットボールにおいては、世界最高峰の舞台であるNBAの公式球を作っているブランドとして有名です。
※2021-22シーズンからは、spaldingではなく、wilsonが公式球のブランドとなっています。
NBA公式球ということで、実際のレプリカを購入すると20,000円以上という高価格です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
意外とボールの種類があることに気がついていただけたかと思います。
特にブランドによって、ボールの手触りや感触、見た目が大きく変わってきます。自分に合うものを見つけるのも必要ですが、
出場する大会などに向けてボールを購入するというのも重要なことです。
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