バスケットボール用語の一つに「100点ゲーム」という単語があります。
試合が終わった後の結果について用いられることの多い単語ですが、何となくはわかっても、最近バスケを観始めた方にはなかなか理解しきれていない単語かもしれません。
そこで今回は、バスケにおける「100点ゲーム」の解説とそれがどれくらいすごいものなのか、そして似たような場面で用いられる単語などをご紹介します。
バスケの100点ゲームとは?
バスケットボールという競技における「100点ゲーム」とは、1試合でどちらかのチームが3桁得点。つまり100点を突破した試合のことを指します。
多くのバスケの試合では、1チーム2桁得点に収まっており、200点まで行くこともほぼありえないため、100点というのは一つの「多く得点が入った」という基準となっているため、100点ゲームと表現します。
両チームとも100点に到達した場合の表現は特にありません。どちらか片方でも100点に到達していれば、100点ゲームとして表現されます。
FIBA公式ルール(10分×4Q)においては、勝ちチームが大体80〜90点、負けチームは60〜80点くらいに得点が収まることが多いため、大抵の場合では100点に到達したチームは勝つことになります。
試合時間が長いほど得点は積み重ねられるため、日本国内の中学校やミニバスなどでは試合時間に関するルールが違う(小中の方が短い)ため、あまり100点ゲームは見られません。
100点ゲームはどれくらいすごいのか
では、100点ゲームがどれくらいすごいのかということにフォーカスしてみたいと思います。
1試合の最小攻撃回数は50回
FIBAルールにおいて、1試合は40分で構成されており、1つのチームの攻撃は最大で24秒使うことができます。
40分を24秒で割ると100回。ということは、1チームの最低攻撃回数は50回ということになります。バスケの世界での基本の得点である、2点を毎回得点できるとすると、やっと100点に到達します。
実はそれくらい100点とはすごいことです。
FG%は50%弱が平均値
1試合の1チームの平均FG%(シュートの成功率)は、50%弱が平均です。
もちろん、試合によっては50%を超えることもありますが、NBAでもシーズンを通すと50%を超えることはほとんどありません。ということは、1回の攻撃成功の平均得点を2点と見ると、100回以上はシュートができないと100点には到達しません。
100点ゲームにするには
以上で見たように、100点ゲームをするには下記のことが必要になります。
- 1試合で100回以上攻撃できるトランジション
- 多数の3Pシュート成功
- 確率の高いシュート
これらが総合してできた時、100点ゲームになるのです。
実力差がある試合で100点ゲームになる
ここまで見てきたように、確率の高いシュートとたくさん攻撃できるということが100点ゲームの条件となりますが、これらが重なるのが対戦するチーム同士の実力差がある時です。
勝つチームが圧倒的に攻撃し、守備の時でもフロントコートからボールを奪いに行くということが重なると、100点ゲームになりやすいです。
ちなみにNBAは40分ではなく48分の試合時間であるため、多くの試合が100点ゲームになります。
似たような場面で使われる用語
似たような場面で使われるバスケ用語がいくつかあるので、ご紹介しておきます。
ダブルスコア
これは100点ゲームと同時に起こることがあるのですが、例えば100-50のように、片方のチームの2倍の得点が入った試合のことを指します。
しかし、80-40、90-45などの100点ゲームではないダブルスコアも存在します。
100点ゲームは攻撃力の高いチームであれば達成しやすいですが、ダブルスコアは得点力と守備力の両方で相手チームを圧倒しなければ達成できないため、ダブルスコアの方がすごい結果であるとは言えると思います。
トリプルスコア
これはダブルスコアと同様に、90-30のような片方のチームの得点の3倍の得点をとっている状態です。非常に実力差のあるチーム同士の試合の場合に起こりえますが、ダブルスコア以上に発生しにくい現象です。
ハイスコアゲーム
こちらは、明確にこれといった基準はありませんが、得点がたくさん入っている試合のことを指します。
特に両チームともに大量得点を挙げている試合のことを指すことが多く、FIBAルールで両チームともに1Q終了時点で30点前後、前半終了時点で50点前後あると、ハイスコアゲームと表現されることが多いです。
ワンサイドゲーム
これは、100点ゲームやダブルスコアなどと同時に言われることが多いですが、
一方的な展開の試合のことを指します。
そのため、100対90のような試合は、得点もたくさん入っていますし、
100点ゲームにもなっていますが、ワンサイドゲームにはなっていないと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
100点ゲームは、バスケの観戦において普通に出てくる用語ではありますが当たり前に出てきすぎてなかなか解説してもらう機会はありません。
ここでご紹介した別の用語も含めて覚えてしまって、今後のバスケ観戦をもっと面白くしていきましょう!
コメント