バスケットボールという競技において、有利不利を分ける大きなポイントは「身長」です。
身長が大きければ必ず勝てるという競技ではありませんが、大きな選手の方が有利なのは誰が見ても明らかでしょう。
では、プロバスケットボール選手はどれくらい大きいのか?国内のBリーグの選手のデータを元に、平均身長や最高・最低身長などを解説します。
Bリーグの平均身長と日本人男性の平均身長
まず、Bリーグと一般人含めた日本人男性の平均身長について見ていきましょう。
データとして使うのは、Bリーグ公式サイトに2021年8月24日時点に選手一覧ページに記載されている選手の数値を使っていきます。
※この時点で準備中となっているチームは除外した数値で記載します。
そのため、今後のロスター変更などで少し数字がずれる可能性があります。
B1
- B1の全選手の平均身長は191.4cm
- 最高身長は212cm
- 最低身長は167cm
でした。
B2
- B2の全選手の平均身長は188.4cm
- 最高身長は213cm
- 最低身長は165cm
でした。
Bリーグ(B1,B2)全体の平均身長は、189.9cmとなっています。
日本人男性の平均身長
日本人男性の平均身長は毎年少しずつ変化していますが、毎年約171cmあたりになっています。そのため、Bリーグの選手の平均身長と18cmほど差があることがわかります。
Bリーグ現役最高身長と最低身長の選手
先述した、2021年8月24日現在Bリーグの公式サイトに登録されている選手のうち、最高身長選手と最低身長選手についてご紹介します。
B1
コルトン・アイバーソン
2021-22シーズンのB1の最高身長選手(執筆現在)です。身長212cmのアメリカ出身選手。
2013年NBAのドラフト53位となり、サマーリーグでNBAのチームの一員としてプレイしますが、シーズン開幕ロスターに残ることはできず、トルコのプロチームと契約。次の年もNBAのサマーリーグに参加しますがまたもロスターに残ることはできませんでした。その後、スペイン、トルコ、イスラエルなど数々の国のチームを転々とした経歴を持ちます。リバウンドと機動力に優れたセンタープレイヤーです。
富樫勇樹
2021-22シーズンのB1の最低身長タイ選手(執筆現在)です。言わずもがな、日本国内で最も優れたPGの一人であり、日本代表にも入っている選手です。Bリーグ全体の顔のような存在でもあります。小さな体でありながら、圧倒的なテクニックとスピード、そしてキレで相手を翻弄していきます。
山口祐希
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2021-22シーズンのB1の最低身長タイ選手(執筆現在)です。Bリーグ初年度は165cm登録でありましたので、実質一番小さな選手かもしれません。34歳のベテランであり、国内さまざまなチームを渡り歩いてきたジャーニーマンでもあります。プロ経験が長いことから、プレイだけではなく、チームリーダーの一人として活躍するでしょう。
B2
ジェイソン・ウォッシュバーン
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2021-22シーズンのB2の最高身長選手(執筆現在)です。B1,B2合わせての最高身長選手でもあります。Bリーグでも横浜、琉球、新潟などを渡り歩いてきました。2015年にはNBAのシャーロットホーネッツと契約しましたが、プレシーズンのみの出場で終了となっています。長身を活かしたプレイとフィジカルコンタクトに自信を持っている選手です。
山本 郁也
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2021-22シーズンのB2の最低身長選手(執筆現在)です。登録上、B1,B2合わせての最低身長選手でもあります。元々会社員をしていたところから、プロ選手へ這い上がってきた苦労人です。ボールコントロールが良い選手で、チームのコントロールタワーとなります。ファンから愛されるキャラクターの選手でもあります。
Bリーグ歴代最高身長と最低身長の選手
現役ではなく、歴史上最も大きな選手と小さな選手はどれくらいなのでしょうか?
Bリーグ歴代最高身長選手
ハシーム・サビート
歴代最高身長選手は221cmのハシーム・サビート選手です。タンザニア出身で、2009年のNBAドラフトで全体2位で指名された選手で、世界的にも将来を熱望されていた選手です。
圧倒的に高い身長に加え、見るからに長い腕(ウイングスパン229cm)を武器に、ブロックショットとリバウンドを量産していきました。しかし、スピード面とフィジカルコンタクトに少し難があり、多数のチームを渡り歩く結果になりました。Bリーグでは、2017-18シーズンに横浜ビー・コルセアーズの一員として戦いました。
Bリーグ歴代最低身長選手
志村 雄彦
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歴代最低身長選手は160cmの志村 雄彦選手です。現在は仙台89ERSの球団社長をしている人物です。ディフェンスを置き去りにするスピードとパスセンスで、非常に小柄ながら、プロバスケの世界を2005-2018年の間生き抜いてきました。
NBAや日本代表とBリーグの平均身長の差は?
では最後に、NBAや日本代表などBリーグ全体よりも少しレベルの高いチームやリーグと比べた場合、平均身長がどうなのか見ていきましょう。
NBAの平均身長
NBAの平均身長は、毎年少しずつ変化していますが、大体200cm前後です。
日本代表の平均身長
東京オリンピックを戦った日本代表の平均身長は、196cmでした。ちなみにスタメンの平均身長は200cmとなっていました。
上記でわかるように、世界でトップを争うメンバーになると、平均身長が大体200cm前後になってきており、そこから考えると、Bリーグの平均身長190cm前後というのは、少し低いと見えるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事をまとめると
- Bリーグの平均身長は一般男性の平均身長より18cm程高い
- Bリーグでも160cm台の選手はいる
- NBAや日本代表の平均身長はさらに高い200cm前後
ということです。バスケは身長だけの競技ではありませんが、これを見るとやはり「大きな人が勝ち残りやすい」と言えそうですね。
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